アントニオ・カルロス・ジョビン(作曲)、ヴィニシウス・ヂ・モライス(作詞) の
ボサノバの名曲『イパネマの娘』

ジョビンは、自分の住む国(ブラジル)、そして街(リオデジャネイロ)を心から愛していました。

リオの街の雰囲気や、そこに住む人々の醸し出す個性を1つの曲にしたかったそうです。

メロディーはもう先にできていました。後は歌詞。。。


創作の相方でもあるヴィニシウスと、あるバーで歌詞を模索していた時
そこをすーっと通り過ぎて行く美しい少女を見て

「すごく可愛いね。ヴィニシウス彼女を見てよ。ほら」って、ジョビンがつぶやきました。
(これはブラジルの日常的な光景)


      その時「あ、これだ☆」と思ったそうです。


この何気ない数秒の出来事と、自分自身の内側の動きの中に、 ジョビンは、
なかなか言葉では表現しきれなかった『ブラジル・リオデジャネイロ』を見出しました。




イパネマの娘  (歌詞意訳)

見て、あの女の子 かわいいよね

まるで神様の恵みのような美しさ

こっちに歩いてくるよ

その甘いスイングの一歩一歩は

僕の前をただ通り過ぎるだけ…



彼女の体全体は、イパネマの太陽そのもの

そのスイングは言葉では表現できない

これまで見たことのない美しさだから



       あぁ なんだろう…この寂しい感覚…

       あぁ 何もかもが  悲しい感じ…

       あぁ…確実な事は

       この世に美が存在するということ


       その美は 独り占めできるもんじゃない

       凛としている美  自立している美

       すっと通り過ぎていくもの…



彼女は無意識にやっているんだろうなぁ

彼女が歩くだけで

この地球丸ごとが恵みの光で満ちるんだ



地球も宇宙も  もっともっと美しくなるよ

愛が注がれていくからね

愛が存在するからね